美容室でのメニューの中にある縮毛矯正とストレートパーマ。
どちらも髪を真っ直ぐにさせるという共通のイメージがあるかと思いますが、この二つの技術には明確な違いがあるのはご存知でしょうか?
本日は、そういった方の為の解説をしていきたいと思います。
縮毛矯正とストレートパーマのたった一つの違い

この二つの技術を大きく分ける違い。
それは
ストレートアイロンの工程を行うか否か
たったそれだけなんです。
工程を簡単に説明すると、
1剤塗布(髪の毛の結合を切って髪を柔らかくする)
↓
水洗
↓
【髪の毛を乾かしたのち、ストレートアイロンの熱の力を使って髪の毛をまっすぐな状態にする】
↓
2剤塗布(結合を戻してアイロンをした形のままの状態で固めてあげる)
↓
水洗
この赤い部分を行うかどうか。
お店のスタンスにもよりますが、基本的に使っているお薬も同じものである事が多いですね。
アイロンの有無による違いって?

縮毛矯正の場合はお薬の作用の後にアイロンの熱の力を使ってタンパク質を変性させるのでとても強固な結合になって基本的には半永久的に持続します。
ですが、この工程によりストレートパーマよりも髪にかかる負荷が大きい施術になってしまい、このアイロン操作という部分での技術差も大きくなってしまいます。
一方、ストレートパーマは薬剤の作用だけに頼るのでくせ毛をストレートにする事には若干力不足な事が多く一般的には「以前にかけたパーマを落とす」為に使われます。
クセの種類や強さによっては薬剤の力だけでもクセが伸びたように感じる事もありますが、パーマが徐々に取れていく感覚と同じように、時間が経つと『折角かけたのにクセが戻ってしまった…』となってしまうことも。
ちなみに、
と思ってる方も多数いらっしゃいますが、縮毛矯正と比べて負荷が少ないとはいえ薬剤を使用するので、ちゃんと痛みます。
その後にクセが気になって結局、縮毛矯正を上からかけたりするのであれば最初にかけたストレートパーマの負荷分、余計なダメージをしてしまっただけでコストも時間も髪の体力も全てにおいてマイナスになってしまいます。
縮毛矯正をかけるにおいて
・ダメージを凄い感じた
・不自然なツンツンストレートになる
・コテ巻きが出来なくなる
・パーマがかけられなくなる
などのデメリットを感じた事がある方もいらっしゃると思いますが、技術力の高い美容師さんであればクリア出来る時代です。
基本的にはクセをしっかり取りたいときは縮毛矯正をおすすめします。
ネーミングは自由

実は美容室のメニューの名前って基本的に言ったもの勝ちというか、何と呼ぶかはお店によって様々なんです。
「ショコラブラウン」や「チョコレートブラウン」のカラーリングなどもそんな名前の薬剤がある訳でもなく、「髪質改善」もやる内容はお店によって様々。
それと同様に一般的な「縮毛矯正」をオシャレでスタイリッシュな名称にすべく「○○ストレート」などと名称を変えて打ち出しているお店もあります。
こればっかりはそのお店の方に聞いてみない分には分からないので、自分で判断できなさそうな時はお店の人に伺ってからメニューを決めましょう。
・縮毛矯正とストレートパーマの違いはアイロンの有無
・くせ毛が気になる時は縮毛矯正、パーマ落としはストレートパーマを
・メニューがいまいち分からない時はちゃんと相談しよう
今日は以上になります! 少しは違いが分かって頂けたでしょうか?
それでは良い美髪ライフを♪