営業中に色々と話をしていると、意外と軽視されやすいドライヤー。
「タオル巻いてれば乾いちゃうし!」
「すこし湿ってるぐらいでやめちゃう」
「そもそも乾かさない。自然乾燥にしてます」
色々な方がいらっしゃいます。
入浴後の行動って、化粧水などで保湿して〜などお肌の方も気にしなければとか、まずは子供の方を着替えさせて髪を乾かして〜などやる事が多くて髪の事は後回しになりがち。
いや、物凄く気持ちはわかるんです。 むしろ仕方ないと思います。
ですが、プロとして覚えておいて欲しい事。
「実は使わない事によって逆にトータルの時間を損失している可能性がある」という事実。
今日は
・ドライヤーを使うべき理由
・メリットとデメリット
についてお話ししていこうと思います。
という方にも見てもらえたらなと思います。
Contents
ドライヤーを使用すべき4つの理由

僕がドライヤーを推奨する理由は大きく訳で4つです。
①寝癖を付きにくくし、朝の時間が快適になる
髪の形というのは、「濡れている状態が乾いた時」に形がつく仕組みになっています。
毎朝のように寝癖がつくという方は濡れたままの状態で寝ているか、ドライヤーでの乾かしが甘い可能性が高いです。
本来しっかり乾かしていればつかなかったであろう寝癖を取る為に、また濡らし直して乾かして〜などが必要になってくると二度手間や三度手間になりトータルの時間として逆に損失してしまっている。なんて事になってしまいます。
ちなみに、後頭部が毛玉のように結ばってしまうなどのお悩みも乾かしが甘い事によって生まれる事が多いです。
また、別例として就寝時の汗によって髪が濡れて跡がついてしまう場合もあります。
お部屋の温度管理などを工夫する事も解決に繋がる場合があります。
②髪が傷みにくく綺麗に保てるようになる
濡れた状態の髪の毛はキューティクルが開いていてとても繊細な状態になっています。
この状態で、過度なブラッシングをしたり、そのまま寝て枕に当ててしまうと摩擦によりキューティクルが傷つき剥がれてしまう可能性があります。
一度で劣化を感じるということはありませんが、乾いていない事が習慣化されてしまうとパサつきや枝毛などの原因に。
カラーリングの色素や折角入れたトリートメントなどもキューティクルが開いた状態が長いと流れていきやすくなり、すぐ色が抜けてしまったり質感も悪くなってしまいがちです。
③理想のスタイリングがしやすくなる
「濡れている状態」が乾いた時に形がつくという髪の毛の性質を利用して、水分がある状態でなるべくすぐ乾かす事によって、本来自分が求めているスタイルを作りやすくなります。
逆に、タオルを巻いて長時間放置した後に乾かすなどの工程では表面的な部分の水分が飛んでキューティクルが開いた状態で形が固定されてしまい、その後にいくらドライヤーをしても綺麗なスタイルを作りづらくなります。
「何か昨日は髪の調子良かったんだけど、今日は駄目なのよね」
などのお悩みも、実は前日にいかにすぐ乾かせていたか?によって翌日のスタイルに大きく影響するんです、
④菌の繁殖を防ぐ
髪が濡れたままで湿度が高く、頭皮付近の体温で暖かい。という環境は雑菌やダニにとってとても住みやすい環境です。
その状態が一晩中続くというのは、雑菌が非常に繁殖しやすく頭皮環境にとても悪影響です。
菌が繁殖すると、頭皮の臭いの原因になったり痒みを引きおこす原因になってしまいます。
洗濯物の生乾きのようなイメージでしょうか。
また、頭皮のターンオーバーのリズムが狂ってフケが出やすくなるなども考えられます。
ある程度髪の短い男の子などは、放っておくとすぐ乾いたように感じるのでドライヤーをさせていない。などのお話もよくお聞きしますが、
表面的に水分が飛んだだけで中に水気が残っている事が多いです。
小中学生の男の子がいるママさんパパさんから、
『最近なぜかウチの子の頭が臭い…』などのご相談を頂くことも結構あるのですが、
大半の場合が短くてもしっかり乾かす事を意識すれば改善されるケースがほとんどです。
ドライヤーを使うデメリットは?

個人的にはドライヤーを使わない選択肢というのは百害あって一利なし。と考えております。
ドライヤーを使うと痛むんじゃないの?などとも言われたりしますが、長い美容師生活の中で「よほど過度に同じ場所に当て続ける」などの特殊な使い方をしない限り気にしなければいけない程の負荷はないですね。
それよりも、前述したデメリットの方と天秤にかけるとデメリットの方が遥かに大きいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
最初に申し上げた通り、時間が無くてやりたくてもやれない気持ちも十分に理解出来ます。
そんな中でもこの記事を見てデメリットを理解しつつ少しずつ気をつかう部分を増やしてもらえたら幸いに思います。
本日は以上になります。 では、良い美髪ライフを♪